この度、折尾高架駅部Bℓ新設他工事共同企業体(九鉄工業株式会社・鹿島建設株式会社)が施行しました鹿児島本線折尾駅が、北九州市が実施する第10回北九州市都市景観賞のまちなみデザイン部門「まちなみデザイン賞」を受賞しました。2025年3月9日に授賞式が開催されました。
この受賞を励みに、今後も地域社会に貢献できるよう、より良い都市空間の創造に努めてまいります。
【講評より】
時間の堆積が、都市空間や風景にもたらす価値がある。新築ではどうしても得られない類いの空間の質である。新折尾駅舎の中で、既存部材を再利用した円形ベンチと化粧柱、それを取り囲む待合室はその象徴的な空間となった。ピカピカの新建材や蛍光灯に囲まれる中、駅舎だけは精緻な照明デザインにもとづくあたたかな人間らしい灯りがともっている。折尾駅は高校生が多く行き交う。いつかの高校生だった今の大人が新駅舎の景色を見て当時を懐かしんでいる。今の高校生もいつかこの場所を懐かしく感じるだろう。多くの人が時代を超えて懐かしさを共有できる風景が残せたことを、このプロジェクトが成功した数ある価値の1つとして高く評価したい。
作品名 | 折尾駅 |
所有者 | 九州旅客鉄道株式会社 |
設計者 | 株式会社交建設計九州事務所 |
施工者 | 折尾高架駅部Bℓ新設他工事共同企業体(九鉄工業株式会社・鹿島建設株式会社) |
照明デザイン | 株式会社松下美紀照明設計事務所 |
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